| 第45回 05.05.06<<よく話題の「白とび」>> フィルムのときはシャドーがつぶれてるとか、逆に飛ばしちゃった なんてことが時々話題になることはあったんですが、デジタル全盛になって 「このカメラってすぐ白とびします。高いお金出したのにがっかりです」って感じ の意見をよく見ます。異様なくらい「白とび」を恐れるというか、諸悪の根源の ように取り上げられる方が増えましたね。現状のCCDなりCMOSはフィルム より表現できる幅が狭いのは結構知ってる方が多いことだと思うんですが、 それにしてもって感じです。 フィルムの場合は、ポジだと基本的にはハイエストライトの部分は色がまったく なくなってしまってフィルムの透明なベースそのものになってしまい情報は なくなってしまいますが、シャドー側は一見黒くべたっとつぶれていても 情報としては結構残っています。もちろんダイレクトプリントで無理やり暗部を 起こせばノイズがでますけどね。ポジはシャドー部に粘りがあってハイライトは 飛びやすいというのが僕の感覚なんですが、逆と思ってる方も結構多いんです よね。 またネガはラチチュードが広くてラフな露出でも全然大丈夫っていうのが 常識みたいになっています。確かにネガ自体はポジの2倍近い幅をもって いますが、プリントする印画紙はポジと同じくらいの幅しか持っていないので プリントする際には表現できる幅はポジとほぼ同じです。同時プリントで まずまずといったプリントが最終形であれば、ラフな露出でもいいんじゃない かと思いますが、納得がいくプリントにする場合は、ポジ以上にきっちり計算 した露出が必要だと僕は思ってます。ほんとにきれいなプリントを焼いてくれる ところが今はなかなかないので、そういったきれいなプリントを実際見たことの ある方は少ないんじゃないかと思いますがとても残念なことです。 デジカメだとフィルムよりさらに表現できる幅が狭くなるので、背景を含めた光の 状態を考慮せず撮影すれば、フィルムより飛びとつぶれが多くなるのは致し方 ところです。ただし白とび=失敗??フィルムでもそうですが、飛んでほしい ところが飛んでくれないのも困るんです。また一番表現したい部分に露出を合わ せてあとは成り行きで飛んでもつるぶれてもいいケースも多々あると思うんですよ。 だいぶ前になりますが、露出の考え方をこの雑感で書いた記憶がありますが どんなに撮影したいものがあっても、肉眼で見たとおりに撮影できないような コントラストのきつい場面ではどんな達人だって一枚の写真のなかにすべてを 再現できないわけです。どこを捨ててどこを表現するかを決めるのは撮影者自身です。 決してカメラの露出計が決めることなんてありえないこと。カメラは道具ですから。 (その前に被写体を決めるのもカメラじゃなくて撮影者自身ですしね) そんなこといってもプロじゃないんだから素人は機械の助けが必要ですよって声が 聞こえてきそうですね。素人だからこそ技術に高いお金を出して高機能な道具に 投資するんだから、撮りたいものにレンズを向けてシャッターを押せばちゃんと写って ないと困るんだよねぇって言う方は一番ラチチュードが広いネガの「写るんです」が 最強です。 |
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