第35回

03.02.05<<イメージ>>


撮影のイメージを固め、そのイメージに近いロケ先を探し、

事前にロケ場所の下見。当日の進行をスケジュール化し、

イメージにあった衣装の打合せをして、撮影当日を迎える。

毎回ここまでやれれば理想的なんでしょうが、現実はどうでしょう?

皆さんはどこまでやってますかぁ?

わたしもあまりえらそうなことは全然言えないんですよねぇ。

以前は、暇な週末に撮影に使えそうな場所を探しにウロウロと

散歩をかねて出かけていたのですが、最近はその時間が

取れないため、撮影場所に悩むことも多くなってきました。

撮影機会が増えれば増えるほど、多くのロケ場所が必要に

なりますが、撮影機会が増えるほどにロケハンの時間が取れない

というジレンマに陥るんですよねぇ。

かといってロケハンの時間がいっぱいっていうのも寂しいですけどね。

よいロケーションを選択していくことは、大切なことですし、

ロケ場所が変われば新鮮で楽しいですよね。

また撮影者のホームグラウンドを持つことも大事なことだと

思います。季節ごとの変化、時間ごとの変化等、ほとんどのことが

分かっている場所。

天候が悪くても、よく知ってる場所なら対処できますしね。

このホームグラウンドを持った上で、その他のロケ先をイメージに合わせて

選んでいくことがいいんじゃないかと経験則で思ってます。

性格によるところが多いのだと思いますが、撮影場所も

イメージも結構アバウトなことが多いんです、私は。

思い描いていたイメージを優先するタイプじゃなくて

その日の天気、その日のモデルの気分、その日の機材等の

色々な条件の中でできることを見つけて撮影していくって感じが

多いんです。冷蔵庫に中の有りあわせで料理を作るっていうのと

似ているかもしれません(笑)

まあ、まったくイメージがゼロではないですが、当初抱いていたイメージに

あまり拘ることなく、その場で全然違うことをはじめちゃうなんてことは

よくあることです。

かなり綿密にイメージを作り上げて撮影される方もいると思いますが

ボクは苦手。(笑)。というか、あまりにも理想を追いかけすぎて

自分で酔ってしまうくらい完璧にイメージを作りこんじゃうと

晴れのシチュエーションがイメージの前提のときに曇りや雨なんて天気に

なっちゃうと、もう戦意喪失なんてなさけないし、結局そのときの状況の

なかで撮影するしかわけですから、その条件を受け入れて撮影することの

方が大切なんじゃないかと思ってます。

特に応募いただいたモデルさんの場合、私にとっては年間数十回の撮影のなかの

1つだとしても、そのモデルさんにしてみれば勇気を出して応募してくれた撮影なのですから。


では、事前のイメージは必要ないのかっていうと、それはまた違うんじゃないかと

思ってます。日常的に見ている雑誌やネット上の写真、毎日の通勤時にみる光景の

中で、いいなぁって思えるものをイメージとして持っておくことが大切だと思うんです。

その蓄えているイメージと、その場の状況から撮影者が判断して撮影していく。

この判断が個々に違うので、それが個性の一部として表れるのかもしれません。

ただこの考え方は、あくまでも私自身が思うことで、全然違うプロセスがあっても

不思議じゃないでしょうけどね。

それとロケ先の見つけ方ですが、私は人に直接的に「どこで撮ったんですか?」って

お聞きすることは、あまりないです。いいなあって思える写真を見たときなんかでも

そのイメージに近い場所の見当を自分でつけて、ネットで調べて探すタイプです。

時々メールでお問い合わせをいただくこともありますが、大変申し訳ないのですが

お答えしてません。非常に丁寧なメールをいただく時でもです。

自分自身で探すというスタイルなので、どうも納得いかないということと、

あくまでもメールで文章だけのやり取りなので、その人自身を疑うわけではないのですが、

マナーの悪い方も中にはいらっしゃいます。年々一部の心無き人たちのために撮影可能な

場所が少なくなっていく状況下でロケ先をあらされるリスクを負いたくないというのが

正直な気持ちですね。

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